リベンジ!

なかなか自信も持てないまま参加した第2回のObject-One、なんとタイトル優勝してしまった。

前回は初戦敗退だったので、せめて1回戦くらいは勝たないと格好がつかない。今回のテーマは事前に作戦を練ろうとしても、なかなか考えがまとまらない。1週間くらい前から結構悩んで、同僚や上司に考えを聞いてもらっていたりした。

1回戦

初戦は豆蔵の中村さんと対戦。「Web開発におけるオープンソース利用はアーキテクトが判断すべきか」というテーマの否定側に立って議論する。オープンソースの利用をアーキテクトが勝手に決めるなんてエンジニアのエゴでしょう!」と、なかば会場を敵に回しつつも勝利。なんだか途中はオープンソースを利用すべきかどうかという議論になっていたような。

勝戦

2回戦目(というか決勝戦)は永和システムマネジメント岡島さんとの対戦。今度は「リッチクライアントを活用した新規事業企画のビジネスモデルは業務コンサルタントが立案すべきだ」というテーマで、またも否定側。どう考えても肯定側が正論で押しやすいの不利。

今度は「技術の背景や流れを理解しているアーキテクトだからこそ、コンサルタントだけでは考えられない新しいビジネスモデルを考えられる」「アーキテクトと顧客が信頼関係を結べばコンサルタントなんかいらない」と議論展開。1回戦と言っていることが逆だけど、ディベートなのでそんなことは気にしない、気にしない。ようは面白ければいいのだ。僅差ながら会場の支持も得て勝利。審査員からは「議論では負けていたが、プレゼンスで勝っていた」との嬉しいお言葉も。この時点で今回のObject-Oneとしては優勝。

タイトルマッチ

さらに続いて前回優勝者・日立ソフト北林さんとのタイトルマッチ。テーマは「SOAによりアーキテクトと業務コンサルタントの合意形成はより容易になる」。挑戦者の特権で肯定・否定好きな方を選べたので、肯定側を選択。

「共通的な考え方のベースがあったほうが絶対に効率的」という私の主張に対し、「SOAでうまくいっている現実解があれば提示して欲しい」と反撃する北林さん。さすがチャンピオン、痛いところをついてくる。前回負けたときも、似たような反撃で負けたので、ちょっとしたデジャブを感じる。

最終的にはオブジェクト指向や、Webベースのアプリケーションも最初は誰も理解していなかった、SOAも数年のうちに理解されるはず」と話を未来に持っていたが、会場の拍手は明らかに北林さんの勝ち。この時点で負けを確信し、頭の中では「敗者のひと言」を考えはじめていた。

ところが、審査員票は圧倒的に自分の方が多く、勝ってしまった。なんとビックリ。「なんらかのアーキテクチャを採用することで合意形成が容易になる、という考え方がベースにあったうえで、現段階の1つの解としてSOAを認めているところが良い」と評価していただいた。

なにはともあれ、タイトル優勝は予想外の戦果。前回は悔しさだけが残ったが、今回は純粋にディベートを楽しめた。「黒い三連星」に勝ったので、今度は赤い彗星ニュータイプくらい名乗っても良いのか!?

自分の考えを発するということ

直前に途中まで聞いていたセッション、「狛犬の飼い方教えます」では、ひがさん「エンジニアは自分の考えを発信していくことが必要」と話していた。まったく同意。山田ズーニーさんの「おとなの小論文教室。」でも「自分の考えを発していかなければ、他人から理解してもらうことなんて到底できない」と。

今回のディベートにしても、敷居が高いように思われるかもしれないけど、実際参加してみれば、どうってことない(はず)。「自分の考えを発する」ことの良い訓練の場にもなるし、なによりも様々な人との出会いが楽しい。

ブログの普及や、このようなイベントが活発に行われるようになってきたので、チャンスはいくらでもあるのだ。行動するかどうかは、結局のところ、自分次第

最後になりましたが、応援・協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました。